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1950年、福岡県嘉穂郡桂川町に誕生。1975年、九州大学農学部卒業、1978年、完全無農薬有機農業を始める。
1990年から合鴨の稲に対する多面的効果の調査証明を開始し、「合鴨水稲同時作」の技術術を体系化。その後、合鴨水稲同時作がアジアを中心に世界中に広がっていく。2007年、九州大学で博士号(農学)を取得。
2016年、松葉箒(まつばぼうき)利用の株間除草機「揺動式除草犂(じょそうすき)」を開発し、機械化を始める。
- 「無限に拡がるアイガモ水稲同時作」(出版:農文協)
- 「合鴨ドリーム」(出版:農文協)
- 「アイガモの絵本」共著(出版:農文協)
- 「わが家でつくる合鴨料理」全国合鴨水稲会共著(出版:農文協)
- 「アイガモがくれた奇跡」(出版:家の光協会)
畑の作物と作物の株間を松葉箒(まつばぼうき)で引っかき、短時間に除草ができるホウキングが国内外から注目を集めています。除草効率は、人力に比べてなんと約100倍です。
畑の上でホウキングを引っ張ると、針金の先端は深さ1cmくらいのところを中心に、上下、左右、前後に揺動し、1年生で浅いところにある雑草の根を持ち上げ、動かし、枯死させます。作物の根は深さ2~3cmより下にあるので、針金の先端は届きません。
ホウキングはかけるタイミングが重要です。現在はほとんどの作物で、出芽前ホウキングを行っています。これは一番草が土の中で赤ちゃん状態のときにかく乱し、出芽を激減させる方法です。
ホウキング5号に改良を加えた「揺動ヒットマン」は、1連目と5連目の4本ずつの針金を、コの字型のピアノ線で連結し、先端を“一線”にしたものです。これは出芽前除草だけでなく中耕除草でも大活躍します。
こうしたホウキングの技術は特許を取りません。約3,000円くらいで自作できますから、世界各国の農家が自作し、技術が定着していくことを願っています。こうした技術の自給が時代を進める力になると考えています。